福利厚生を充実させるメリット

求職者にとってはもちろん、企業側にも大きなメリットがある福利厚生。報酬に関連づくもの以外にも、従業員の生活を支援したり、働きやすい環境を整備したりするためのさまざまな取り組みが含まれる。
求人の募集項目には多くの場合福利厚生に関する記載欄があり、そこに記載されている内容が充実しているほど求職者には魅力的に映り、人材の募集をかける際の大きなアピール材料となるのだ。

特に、介護業界は人材不足が深刻化しているため、福利厚生を充実させることは優秀な人材を確保する上で重要な戦略ともいえる。
実際に働く上でも、福利厚生は介護職のモチベーション維持に大きく影響し、離職率低下につながるという声もあるほどだ。

子育て中の介護職にとって、保育料補助や施設内保育所などは、仕事と子育てを両立させる上で大きな助けとなる。育休を経たあとも職場復帰がしやすくなり、離職防止につながる。このほか、介護職の資格取得を支援する制度は、スキルアップを目指す介護職にとって魅力的な制度である。資格取得にかかる費用を補助することで介護職のキャリアアップを支援し、より質の高い介護サービスの提供にもつながる。
福利厚生が充実していることは、従業員にとって働きやすい環境であることを示す指標となり、企業のイメージ向上にも影響するのだ。結果として、求職者からの応募増加も見込める。福利厚生は、従業員の満足度を高めながら企業の成長を支える重要な要素といえる。